
ガラクトオリゴ糖とは?
オリゴ糖はブドウ糖や果糖などの単糖が2~10個つながったものであり、いくつかの種類があります。糖質なのに消化吸収されにくいことやカロリーになりにくいこと、虫歯になりにくいなどの特徴があります。
ガラクトオリゴ糖はオリゴ糖の1種であり、ガラクトースを主な構成単位としています。乳製品や母乳にも含まれており、タンパク質の消化吸収を促進するという働きがあります。
ガラクトオリゴ糖は吸収されにくい
ガラクトオリゴ糖は、砂糖より低カロリーで脂肪の代謝を促進する効果があるため、ダイエットをしたい人にもおすすめと言えるでしょう。ガラクトオリゴ糖は人の消化酵素で分解されないため、体内に取り込むことができません。
小腸で消化されずに大腸まで届き、ビフィズス菌などの有用菌を増やすという作用があります。腸内のビフィズス菌を増やすことにより、腸内環境を整えることができますし、腸内の有害物質を減らす効果が期待できるでしょう。
腸内環境を整える効果が期待できる
腸内環境が整うと便秘や下痢といった悩みを解消することができます。特に女性は便秘で悩む人も多いですが、便秘が解消されることで毎日すっきりと生活できるようになるでしょう。
また、栄養素を効率よく吸収できるようになるため、代謝がアップしてダイエット効果も期待できます。ガラクトオリゴ糖は肌にも良い影響を与えます。肌荒れを改善する効果が期待できるため、美肌を目指している人も摂取してみると良いでしょう。
さらに、腸内環境が整うと免疫力もアップするため、感染症の予防にも繋がります。ガラクトオリゴ糖を摂取してもすぐには効果が期待できません。個人差もありますが、2週間程度すれば腸内環境の変化を実感できるでしょう。つまり最低でも2週間は継続して摂取することが大切です。
ガラクトオリゴ糖のおすすめな摂取方法
おすすめはヨーグルトと一緒に食べるというものです。オリゴ糖はヨーグルトに含まれる乳酸菌のエサになりますし、腸内で乳酸菌の増殖をサポートしてくれるのです。
また、ヨーグルトを人肌程度に温めると乳酸菌が活性化されるため、寒い時期は試してみると良いかもしれません。しかし、加熱しすぎると乳酸菌が死んでしまうので温度には注意が必要です。
摂取のタイミングなどは特に決まっていませんが、一度に大量に摂取するとお腹が緩くなることがあります。そのため1日に何回かに分けて摂取することがポイントです。ガラクトオリゴ糖はたくさん摂取すれば良いというわけではありません。過剰摂取すると下痢になってしまうこともあるため、適量の摂取を心掛けましょう。
虫歯になりにくい糖分
子どものころからお菓子やパンばかり食べていると、虫歯になりやすくなるのですが、オリゴ糖で作られているお菓子を食べても、虫歯の原因にはなりえないということがわかっています。
これは、虫歯の原因になっているミュータンス菌という細菌の働きに関係しているのですが、ミュータンス菌は、砂糖のような糖分を餌にしてどんどん増殖し、虫歯にしてしまいますが、オリゴ糖は、ミュータンス菌の餌にならないのです。つまり、たとえ口の中にミュータンス菌が存在していたとしても、餌となる糖分が入ってこなければ、毎日の歯磨きなどで死滅してしまいます。
その結果、虫歯になりにくいということなのです。子どものころから虫歯に悩む子どもは多いのですが、このことからもわかるように、虫歯は100%親の責任です。
小さいときから歯の治療に時間をかけていると、学力の低下にもつながるということがわかっているので、お菓子やパンを夜にたべて、軽く羽を磨いただけで寝るような習慣がある場合は、できるだけガラクトオリゴ糖が使われたものを食べさせるようにしてあげてください。
ガラクトオリゴ糖の特徴
ガラクトオリゴ糖というのは、消費者庁によって認可されているトクホで、ビフィズス菌を増加させ、整腸作用を示すということが証明されています。母乳に含まれているガラクトシルラクトースという乳糖が原料で、赤ちゃんの成長にとっては欠かすことができない天然の栄養素です。
赤ちゃんが母乳を飲んでも虫歯にならず、便秘になることなくよく排泄するのは、母乳に含まれているこのガラクトオリゴ糖の成分による働きが大きいということがわかっています。
悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やすという働きは、マウスを使った実験によっても実証されていて、比較的アレルギー反応も出にくい成分ということがわかっているため、現在ではさまざまな食品に使われるようになっています。
母乳に含まれている成分ということは、意外と知らない人も多いようですが、自然とほしくなるのは、赤ちゃんのときの記憶が影響しているのかもしれませんね。