
テアニンとは?
テアニンとはアミノ酸の一種で、強いストレス対策に効果的だと注目されています。現代は、多くの人が日常生活において何らかのストレスを感じています。適度なストレスは必要あるいは良い効果をもたらすと考えられていますが、過度なストレスや長期にわたるストレスは、「うつ」や心血管系疾患、糖尿病、胃・十二指腸潰瘍、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など様々な疾患の発症や経緯に関与していると考えられています。
ストレス
強いストレスを多く感じていた人ほど、脳が萎縮していることが報告されています。加齢に伴って脳は少しずつ萎縮しますが、脳の萎縮が促進することは脳の老化が促進することを意味します。
認知症は「脳の老化」が重要な危険因子ですので、過度のストレスは認知症のリスクを高めることにもなります。したがってストレスを抑制あるいは軽減することは、脳を守るための重要な鍵となります。テアニンはこれまでに報告されてきたリラックス効果や睡眠改善効果にとどまらず、統合失調症やうつ病といった精神疾患の治療や予防において有用であることが示唆されています。
近年、精神疾患においてグルタミン酸が治療標的として注目されていることもあり、テアニンの精神疾患治療に果たすポテンシャルは高く、治療法の開発研究のさらなる発展が期待されます。私たちのまわりには、ストレスの原因にあふれています。日常生活に悩みや不安を感じて過ごしている人がほとんどを占めることでしょう。テアニンはそんな日常におすすめできる、リラックス効果を有しています。
心がゆったりした気分、リラックス状態に感じられたとき。それは脳にα波が出ているときです。テアニンを摂取すると、30分以降からα波が強く検出され、リラックスした状態へと変化していきます。
冷え性
自律神経が緊張すると、血管まで収縮して血液の循環が悪くなり、血行不良から次第に冷えを感じるようになります。女性の2人に1人は冷え性に悩まされていると言われており、いつもさらされているストレスと相まって、慢性的にココロもカラダも冷え切っている人が多いとか。
テアニンを飲んでリラックス状態、すなわち交感神経が抑えられる状態になれば、血管の収縮が抑えられ、血行がよくなると考えられます。実際、冷水負荷をかける試験においては、テアニンを飲んでおくと手の温度が10分で元通りになるという結果が得られています。「手がぽかぽかする」との声もあり、テアニンでココロもカラダもほんわか癒される、そんな効果が期待できます。
不眠症
不眠症とは、安眠できない夜が4週間以上続いている状態のことを指します。日本においては、少なくとも4人に1人が睡眠に悩みをかかえているという調査があります。実感としても、自分の睡眠に満足できていない人は多いのではないでしょうか。仕事や育児、家事に追われて睡眠時間が取れなかったり、はたまた就寝前にスマートフォンやゲームに熱中してしまったり。健康状態によっても、よく眠れないこともありますよね。
さらに、ストレスをはじめ騒音、室温、更年期の症状など、さまざまな要素が不眠の原因となっています。近年、夜型人間が増えて生活のリズムが乱れていることも一因と言えるでしょう。睡眠負債を抱えると、脳のパフォーマンスが低下するだけでなく、疾病のリスクや免疫力の低下、精神的に不安定になる、といった影響も出てきてしまいます。健康な男性22名に対し6日間にわたり、テアニンを200mg就寝前に摂取する試験を行ったところ、寝つきや中途覚醒の改善、よく寝た感覚など、睡眠の質が向上している傾向がみられました。
また、テアニンによって睡眠中の目覚めが少なくなったことも、この睡眠改善における自覚効果には関係しています。人によって眠りの悩みは様々であっても、これだけ多くの効果が期待できるのであれば、試してみるに越したことはありません。睡眠はだれしも、毎日必要になるもの。人生の三分の一をも占めるといわれています。テアニンで快眠して、あなたの人生の時間を有効活用しましょう。
集中力
集中したいのに気が散ってしまうこと、少し身が入ってもその集中力がなかなか持続しないこと、ありますよね。単純作業の連続やストレスによって意欲が低下し、眠気も相まって集中力が低下してしまうと、作業が全くはかどらずさらにストレスがかかる、負の連鎖が生まれてしまいます。
だからといって、集中しようとしてできるものではありません。普段の生活の中でも、私たちの都合にかかわらずここははずせない、はずしたくない、本番の場面がいくつもやってきます。多くの人は本番になると、プレッシャーからいい結果が出せなかった経験があるはずです。緊張感によるカラダのこわばりをテアニンがゆるめ、プレッシャーによる力みをはねのけるチカラを与えてくれるのです。