ぐっすり眠れるアロマの選び方

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なぜアロマが睡眠に影響を与えるのか?

アロマの香りで脳を刺激して、身体をリラックスさせたり、副交感神経を優位にしたりすることを、アロマテラピーといいます。アロマテラピーが及ぼす影響は、視床下部という脳の奥にある部分が嗅覚を通して香りを感じ取り、脳を刺激することで、ホルモンバランスをコントロールしたり、免疫力を高めたり、自律神経を整えたりすることによるものです。脳に直接影響を与える効果が期待できるため、非常に高いリラックス効果を得ることにつながっています。

また、アロマテラピーには、精油が使われるのが一般的です。この精油は、植物から抽出されたものが多く、葉や花が原材料としてつかわれ、長年の経験を通してつちかわれた知識によって、50から100種ものアロマが利用されています。今もその種類は今も増え続けていて、複数の種類を組み合わせることで、新たな効果が生まれるオイルも見つかっています。

さらに、アロマにはリラックスさせるための鎮静作用だけではなく、気持ちを高揚させることができるものもあるため、気分に合わせて使い分けることができます。疲れているときは、リラックスできるアロマを使い、気分が落ち込んでいるときは、元気になれるアロマをつかうというようにすることで、よりぐっすりと眠れる効果を得ることができるでしょう。

効果的なアロマの活用方法

アロマを上手に活用するためには、自律神経の作用を理解しておく必要があります。とはいえ、何も難しいことはなく、交感神経が優位に働いているときは、神経が活発になっているので、興奮状態で、副交感神経が優位になっているときは、気持ちがリラックスしているとおぼえておけば問題ありません。

つまり、なかなか夜寝付けないという人は、交感神経が優位になっている可能性があるということです。夜、寝る前に運動をしたり、仕事をしたり、パソコン作業をしたり、映画をみたりすると、興奮して交感神経が優位になります。こういった習慣がある場合は、夜寝る前に副交感神経を優位にするための工夫が必要がです。そのために役立つのは、アロマです。アロマの香りをかぐことで、脳に直接働きかけ、気持ちをリラックスさせた副交感神経を優位にすることができます。副交感神経が優位になれば、自然と身体もリラックスしてきますので、ぐっすりと眠れるようになるでしょう。

寝るときに利用するアロマは、火を使うものではなく、ニオイだけで効果があるものにしたほうが、そのまま眠ってしまった場合でも安全なので、オイルのみで利用できるものを選ぶとよいでしょう。

ぐっすり眠れるアロマオイルの種類

アロマにはたくさんの種類がありますので、そのたくさんの中から、特に睡眠に特化したものをここではご紹介します。

何を使ったらいいかわからないアロマテラピー初心者の方は、まずはラベンダーがおすすめです。もはや定番ですが、甘い香りでリラックスすることができ、肩こりや目の疲れなども癒やす効果があるといわれています。柑橘系の香りがお好みなら、オレンジスイートがおすすめ。こちらは、柑橘系の中では定番で、リラックス効果に加えて、冷えや消化不良にも効果を発揮するといわれています。

その他には、ベルガモット、サンダルウッド、フランキンセンス、ネロリ、プチグレイン、リツエアクベバ、イランイラン、ゼラニウムなどが、睡眠には特に効果があると言われていますので、迷ったら、ここで紹介した10個の中から自分が気に入った香りのものを選ぶとよいでしょう。どれだけ効果が高いものであったとしても、自分が気に入った香りでないと、リラックスにはつながりにくいですからね。

ストレスの緩和に効果的なアロマ

アロマをストレス解消に役立てる方法は、いくつかあります。寝る前だけではなく、普段から持ち歩いているタオルやハンカチに、ほんお数滴アロマを垂らしておくと、その香りをかぐだけで、リラックスすることができます。何かとストレスが多い社会ですから、毎日の習慣として、取り入れてみてください。

また、普段からマスクをつける習慣がある場合は、マスクにアロマを染み込ませておくのがおすすめ。アロマは、細菌や花粉を予防する効果もあるため、ほんの少し染み込ませていけば効果的でしょう。ただ、アロマをマスクにつける場合は、直接肌につかないようにしてください。思わぬ肌トラブルに見舞われる可能性もゼロではありませんので、念のためにお気をつけておいてください。