電子レンジの消費電力を抑える方法は?電気代を抑える6つのポイント!

記事

家計の見直しを考えた時、光熱費の中でも気になるのが、電子レンジやエアコンなど消費電力が大きな家電の電気代ではないでしょうか。
特に電子レンジは季節を問わず毎日使うご家庭も多いので、少しでも消費電力を抑えたいですよね。

実は電子レンジの消費電力について、勘違いしている方が多いってご存知ですか。
「500Wとか表示されているでしょ」と思った方、実はそれって消費電力ではないんです。
電子レンジの省エネを考えるなら、まず消費電力について詳しく知る必要があります。

電子レンジの消費電力の見方や消費電力&電気代を抑えるために、今日からできる6つのポイントについてご紹介します。

500W(ワット)などの表示値は消費電力ではない

電子レンジで食品を温める時、「500W」「600W」「800W」などの表示が出ます。
これを消費電力と思っている方が多いのですが、不正解です。

実はこの値は、定格高周波出力といって、「電子レンジが食べ物を温める時のエネルギーの強さ」を表す値なのです。

それでは、電子レンジの本当の消費電力量は、どのようにすれば分かるのでしょうか。次項で詳しくご説明します。

消費電力量の求め方

消費電力量を求めて電気代を計算する時には、Wh(ワットアワー)という単位が必要になります。

理科で習うのですが、忘れちゃったという方も多いですよね。

Wh(ワットアワー)は、電気を使う機械を1時間使用した場合に消費する電気量を示す単位です。

公式:消費電力(W)×時間(h)=電力量(Wh) となります。

それでは電子レンジの消費電力量を計算してみましょう。まずは消費電力、つまりWの値に何を入れるかが問題になります。

ここに、電子レンジに表示されている「500W」などの定格高周波出力量を入れれば良いかというと、そうではありません。

この値は純粋に食べ物を温めるために使用される電力だけの値なので、電子レンジ内のファンを回す電力や表示に使用される電力などは入っていません。

電子レンジを使用すると、定格高周波出力量の1.5倍前後の電力が消費されると言われています。
メーカーや機種によっても異なるのですが、平均値はその程度とされています。

電子レンジを1回使うと、およそ1300Wほどの電力を消費してしまう計算になります。
アンペアだと13Aになります。

そのため、エアコンや掃除機などと併用すると、ブレーカーが落ちることがあるのですね。

先ほどの公式に当てはめてみると、1300Whになります。
これを電力会社の電気代計算で使用するkWh(Wh÷1000)という単位に直し、1kWhあたりの電気代をかけることで、1時間使用した際の電気代が求められます。

たとえば電気代をだいたい1kWhあたり26円として計算すると、1時間当たり33.8円になります。

1日に家族全員が使う分を合わせて1時間程度使うという家庭なら、月額1014円、年額12168円になります。
数字に表すとけっこう大きい金額ですよね。

温め時間の計算方法

温め時間を計算する際、我が家のワット数と食品に表示されたワット数が違って困るということはありませんか。

そんな時の計算方法をご紹介します。

公式:商品に表示された時間×商品に記載のワット数÷電子レンジのワット数

例えば、商品に表示されたワット数が500Wなのに、家庭のワット数が600Wの場合、3分間温めてくださいと書いてあったら、次のように計算します。

3×500÷600=2.5

つまり、2分30秒で温まるということですね。

電子レンジの電気代を節約する6つのポイント


電子レンジは一般的に一時的な消費電力量の大きな家電とされています。
でも工夫ひとつで年間消費量を節約することは不可能ではありません。

ここで6つの節約ポイントをご紹介します。

冷凍食品はあらかじめ冷蔵庫で解凍しておく

冷凍食品をあらかじめ冷蔵庫で解凍してから、電子レンジでチンします。
このとき「冷凍のまま電子レンジにかけてください」という表示があるものは解凍しないよう注意しましょう。

中までカチコチに凍っている状態から温めるより、解凍された状態から温めた方が、ぐっと短時間で温まります。

ターンテーブルの端にものを置く

ターンテーブルの場合も、ターンテーブルがなく中心円が描かれているものも、温めるものを「真ん中」ではなく「端」に置くことで、速く温まります。

ものを詰め込まない

ギチギチにものを詰め込んで温めると、どうしてもムラができてしまい、効率よく温めることができません。
結局使用時間が長くなります。

適度な量に分けて温めた方が、美味しく仕上がりますしトータルの時間も短くなって一石二鳥です。

ラップを使用する

ラップを使用することで、食べ物の熱を逃さずに「蒸し」状態になり、効率よく速く温めることができます。
ラップは使用しないでください、とある食品はラップをかけずに温めてくださいね。

レンジ内を清潔にする

レンジ内に汁の飛び散りやコゲなどの汚れがあると、マイクロ波が食べ物ではなく汚れに反応してしまうため、分散して温め効率が落ちてしまいます
電子レンジは使ったらよく拭き、清潔に保ちましょう。

契約プランによって使用時間を工夫する

電気料金の契約プランによっても電気代は変わってきます。

たとえば昼は共働きで誰も家にいない、というご家庭では、夜間に安くなるプランを選ぶことで、集中して電気を使う夜の電気代がお得になりますよ。

まとめ

電子レンジは節約して使いましょう!

電子レンジは、実に13Aという大きな電力消費量の家電です。

でも時間を上手に短縮するコツを掴み、またムラなくきれいに仕上がる方法をマスターすることで、「失敗→温め直し」の無駄を省くことができます。

さらに電子レンジ内を清潔に保ったり、電気料金プランそのものを工夫したりすることでも、電気代を節約できます。
もう一度、電子レンジの使い方を家族で見直してみましょう。

コメント